こんな症状ありませんか?

 様々な症状についての説明です。

『腰痛』について
『脳血管疾患のリハビリ』について

その他の症状

≪肉離れ≫

スポーツの時、ジャンプしたり、走ったりで急に大腿や下腿に疼痛が出現します。特にふくらはぎの筋肉が好発部位です。エコーで筋肉の線維をしっかり観察する事が出来ます。筋膜の剥離、筋線維の断裂や血腫の存在で肉離れと診断できます。筋線維が乱れていなければ筋肉痛という事になります。3-6週間の安静が必要になります。

≪皮膚を触ってなにかできてる≫

皮膚を触ってなにかできてるぞという時は、ガングリオン、粉瘤、脂肪腫、線維細胞腫などが考えられるのですが、触診だけではなかなか判断できない事があります。エコーである程度診断可能です。MRIで診断する事もあります。悪性を疑う場合には細胞診をする事もあります。

≪足を捻挫した≫

ジャンプして着地に失敗した、段差でこねてしまったなど、足関節捻挫は日常的に見られる捻挫です。外側のくるぶしを中心に腫れてくる事が多く、ただの捻挫なら心配要りませんが、靭帯が切れてしまう事があります。エコーで確実に診断し治療方針を立てます。もし靱帯損傷があった場合は、約6週間の装具治療が必要になります。レントゲンで骨折が認められる場合には約4週間のギプス固定が必要です。治療した後も、足関節の腫れ、疼痛や違和感が慢性的に続く事があります。そんな場合にはリハビリをして関節機能を取り戻す事が大切です。

≪野球部で、肘が痛い≫

投球障害肘とも言います。投球動作で肘の疼痛が出現し、投球が出来なくなります。肘の内側(内側上顆)に疼痛が出現する内側型、外側(上腕骨小頭)に出現する外側型があります。レントゲンやエコーで診断が出来ます。股関節の可動域制限、体幹筋力低下などが影響して手投げになっている場合が多く、リハビリで投球フォームを改善していく事が必要です。

≪首下がり≫

頚椎を伸展する筋力が低下し、重い頭を支えられなくなってうなだれた状態になります。胸椎、腰椎で代償し、視界を確保。肩甲挙筋、僧帽筋の緊張が高くなっています。リハビリが有効です。

【肩が痛い】

≪五十肩(肩関節周囲炎)≫

何も原因が無いのに肩が痛い、動きが悪くなった、夜間に痛むなどの症状が出たら五十肩を疑います。リハビリしながら根気強く治していきましょう。

≪石灰沈着性腱炎≫

何も原因が無いのに急に肩に激痛、全く動かせなくなった。こんな症状の場合には石灰沈着性腱炎を疑います。レントゲンで診断可能です。注射で良くなる可能性があります。

≪肩腱板断裂≫

肩関節を動かすためのインナーマッスル=腱板が切れると肩関節を挙上することが出来にくくなります。転倒を機に起こる事があります。エコー、MRIで腱板を観察する事が出来ます。

【膝の痛み】 

≪変形性膝関節症≫

膝関節の軟骨がすり減った状態です。女性に多く年齢的変化と言われています。レントゲンで診断可能ですが、MRIでみてみると骨挫傷がかくれている事もあります。 体幹や下肢の筋力低下が影響している可能性がありますので、リハビリが効果的です。 肥満も関係しますので、体重のコントロールがとても大切です。漢方薬、消炎鎮痛剤、湿布、ヒアルロン酸の注射などで治療します。

≪半月板損傷≫

関節内に半月板という軟骨の板が挟まっていますが、それがひび割れして疼痛の原因になります。MRIで診断します。

【下肢が痺れる、痛い】

≪腰部脊柱管狭窄症≫

腰部での神経の通り道(脊柱管)が狭くなる病気です。殿部〜太もも、ふくらはぎ、足部の痺れ、疼痛が出現します。筋力低下も見られます。歩くと症状がひどくなって歩けなくなる(間欠跛行)こともあります。MRIで診断し、漢方薬や血管を広げる薬などで治療します。

≪腰部椎間板ヘルニア≫

脊椎と脊椎の間にクッションの役割をする軟骨の板があり、椎間板と言います。この椎間板が、神経の通り道に向かって飛び出してしまう事をヘルニアと呼びます。ヘルニアが神経を圧迫して痺れ感、筋力低下を起こしてしまいます。診断はMRIでします。治療は保存的治療が基本です。日常生活が送れないほどの疼痛がある場合、筋力低下が著明な場合には手術療法の適応となります。

≪ちょっと転んだだけなのに骨折してしまった≫

骨粗鬆症(骨がすかすかになった状態)が疑われます。せぼね(脊椎圧迫骨折)、股関節(大腿骨頚部骨折)、手関節(橈骨骨折)が起こりやすい骨折です。骨密度測定器、血液検査で診断します。ビスフォスフォネート、SERM、PTHなどの治療法があります。

≪関節が腫れていたい≫

関節炎を起こす疾患はたくさんあります。関節リウマチ、痛風、偽痛風、 感染症、 変形性関節症、外傷性、ただ単に使いすぎなど。関節炎の原因をレントゲン、血液検査などできちんと診断し、治療していく事が大切です。

≪指を動かすと痛む、引っかかる感じがある≫

腱鞘炎の可能性があります。引っかかる感じを弾発現象といいます。指の屈伸を行う腱を固定する靱帯(腱鞘)の部分で炎症を起こしている状態です。初期であればリハビリで治る可能性があります。ひどくなれば手術が有効で、1週間で治ってしまいます。